清水町の小 田嶋さんが空手全国大会で初優勝

清 水町湯川の会社員、小田嶋映さん(24)=極真会館静岡支部本部道場=がこのほど大阪で行われた全日本ウエート制空手道選手権大会軽量級で県勢として初優 勝した。体調は万全ではなく、初戦でけがをするというアクシデントに見舞われたが、「絶対あきらめない」という精神力の強さで戦い抜いた。

小 田嶋さんは大会三日前まで風邪で点滴を打っていた。一日目の初戦でいきなり鼻を骨折、何とか勝ち抜いて四回戦に進んだ。相手はゼッケン一番を付けた優勝候 補筆頭の大場康弘さん(愛知)。延長の末、小田嶋さんは得意の「上段ひざ蹴(け)り」で技ありを奪って優勢勝ち。試合直後は自分で帯を直せないほどの”完 全燃焼”だった。痛み止めを飲んで臨んだ二日目も、得意技の「上段ひざ蹴り」で勝ち進んだ。途中何度も限界だと思ったが、道場の仲間や全国にいるライバル に励まされた。

優勝を決めた時は「入門以来九年間褒めてくれたことのなかった大石代悟師範から声を掛けられ、胸が詰まった」という。

小 田嶋さんは後輩から慕われる実力と人格を兼ね備えた道場のリーダー。一緒にけいこする原田隆行さんは「入門して最初に声を掛けてくれたのが小田嶋さん。仕 事の悩みも聞いてくれる兄貴のような存在」と尊敬のまなざしを送る。小田嶋さんは「入門時は何の取り柄もなかったが、空手は練習すればするだけ蹴りが強く なる実感があり、次第に自分に自信が持てるようになった」と話し、あきらめないことの大切さを優勝で自ら示した。

〜【静岡新聞 WebLine】より抜粋〜

仲間や後輩のためにも頑張る

全日本ウエート制空手道選手権大会軽量級で初優勝した。初戦で鼻を骨折するアクシデントを乗り越えての快挙。極真会館大石道場県本部道 場所属。空手歴九年。会社員。二十四歳。

−空手を始めたきっかけは。

「三ヶ月頑張れば強くなれると聞いて、友達と一緒に入門した。四、五年前、県内一の実力と評判の相手を延長戦に持ち込み、敗れはした が、練習すればそれなりの結果が出ると分かって面白くなった」

−ふだんの練習は。

「月・水・金は仕事の後、道場で練習。火・木は自分で走り込みなど。土日は道場で朝げいこし、土曜の夜は静岡の他道場に出向いている」

−けがに不安はないか。

「あばら骨が折れて肺に刺さり一ヶ月近く入院したことがある。けがはよくする方だが、応援してくれる仲間や後輩が増え、やめようなんで 考えられない」

−次の目標は。

「大石代悟師範からは『みんながお前を倒そうと狙っているのだから、来年も大会に出るのが義務』と言われた。プレッシャーだが、勝つ喜 びを知ってしまった以上、負けられないという気持ちもある」

今欲しい物はテレビゲーム機だが、当分は練習を優先させる決心。

〜静岡新聞 平成10年8月16日 −この人− より掲載 〜

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